いきなり結論をいってしまうと、急激に痩せるコーヒーというのはありません。
ただし、コーヒーは糖の吸収を穏やかにしたり、脂肪燃焼をしてくれるので、ある程度のダイエット効果が期待できます。
そして、コーヒーの健康効果を上手に生かすには、飲むタイミングが重要です。
今回の記事では、コーヒーに含まれるポリフェノールやカフェインのことや、いつコーヒーを飲むのが最適なのか、おすすめの飲み方などについてまとめました。
もくじ
急激に痩せるコーヒーは存在しないが効果は期待できる
冒頭でもお伝えしたように、急激に痩せるコーヒーというのは存在しません。
この「急激に」というのは、人によって考え方・捉え方に差があると思いますが、たとえば「1杯飲んだだけで1kg痩せる」というような極端な方法は存在しないということですね。
しかし、コーヒーを飲むことに意味がないわけではありません。
コーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールには、脂肪を分解・燃焼する働きがあるといわれています。
短期間で一気に体重を減らすことは無理ですが、正しい飲み方をしていくことでスリムアップに効果が期待できるということですね。
ポリフェノールとカフェインの効果
ポリフェノールは、緑茶、チョコレート、赤ワインなど、さまざまな食品に含まれている抗酸化物質ですが、コーヒーのポリフェノールはクロロゲン酸が代表的です。
実は、コーヒー独特の黒褐色、苦味、香りは、このクロロゲン酸の働きによるものなんですね。
クロロゲン酸の効果
血糖値が上がるのを穏やかにする
血圧を正常に近づける
脂肪や糖の吸収を穏やかにする
ポリフェノールの健康効果はいろいろなところでいわれていますが、コーヒーにも嬉しい働きがありますね。
特に体重管理を適切に行いたい人にとっては、脂肪の吸収を穏やかにしてくれる働きは見逃せない効果だと思います。
一方で、眠気覚まし目的で飲まれることが多いカフェインはどうかというと・・・
カフェインの効果
眠気を覚ます
痛みを和らげる
疲労感を軽減する
脂肪を燃焼する
カフェインにもいくつかの効果がありますが、脂肪燃焼効果は見逃せないところ。
クロロゲン酸もカフェインも脂肪に働いてくれるので、ダイエット目的にもおすすめの飲み物になります。
コーヒーを飲むタイミングはズバリ・・・!
コーヒーを飲むタイミングは、食後30分以内がおすすめです。
参考 飲み方やタイミングで、痩せれるって本当?!|ホリーズカフェ
コーヒーのクロロゲン酸には、脂肪の吸収を抑制してくれる効果があるので、食後30分以内に飲むことで、体に余計な脂肪が付くのを防いでくれるわけですね。
また、血糖値の上昇を穏やかにしてくれるので、食欲も抑えることができます。
ご飯は食べたけど、どうも食べ足りない。
もう少し食べたいということはありませんか?
食後にコーヒーを飲むことで、小腹が空いて何か食べたくなるという欲求を防止してくれる効果も期待できます。
ということで、食後30分のコーヒーは嬉しい効果がいっぱいなのですが、注意しなければいけないケースもあります。
それは、鉄欠乏性貧血症の症状がある場合です。
貧血持ちの場合は、コーヒーのタンニンという成分が鉄の吸収を妨げてしまうため、食後30分以内のコーヒーはNGです。
この場合は、食後30分経過してから飲むことをおすすめします。
コーヒーはブラック&ホットで飲むのがおすすめ
コーヒーはブラックで、そしてホットで飲むのがおすすめです。
砂糖は糖分を摂ってしまうことになるのでもちろんダメですが、ミルクを入れるのも脂肪を摂ってしまうことになるので、できれば何も入れない方がいいです。
ブラックはどうしても苦手という場合は、脂肪分の少ない低脂肪乳を使いましょう。
体を温めるホットで飲んだ方がいいのですが、夏の暑い時期はホットは飲みにくいこともありますよね。
そんな時はアイスで飲んでもOKです。
浅煎りドリップがおすすめ
コーヒーを家庭で飲む場合、インスタントとドリップがありますが、ドリップがおすすめです。
ドリップの方がカフェイン量が多いので、インスタントよりも高い脂肪燃焼効果が期待できます。
また、深煎りよりも浅煎りの方がクロロゲン酸の含有量が多いので、浅煎りがおすすめになります。
ただし、カフェインの摂り過ぎは夜眠れなくなるなど、困ったことにもなりかねないので、飲み過ぎには気をつけましょう。
もちろん、ドリップで飲めない場合はインスタントでもOKです。
飲み過ぎに注意!コーヒーは1日3杯まで
いくらコーヒーが体に良い、ダイエットになるといっても、飲み過ぎは良くないです。
カフェインにはいい面も悪い面もあり、悪い面の一つがコルチゾールというホルモンが分泌されることです。
ストレスを感じると分泌が増えるので、ストレスホルモンとも呼ばれます。
コルチゾールの分泌量が増えると、食欲が増したり、甘い物を食べたくなってしまうので、ダイエット的にはデメリットです。
そのため、適度にバランスを保って飲むことが大切になります。
コーヒーの適切な量は1日3杯くらいといわれています
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉がありますが、何事も度を超えてはいけないということですね。
逆にコーヒーを飲んではいけないタイミングは?
食後30分以内に飲むのがおすすめのコーヒーですが、逆におすすめできないタイミングもあります。
それは、起床直後と就寝直前です。
朝起きたばかりだと、体も半分眠ったような状態です。
そこへ刺激の強いコーヒーを飲んでしまうと、胃もビックリしてしまいます。
また、寝ている時、人の体は大量の汗をかきます。
約350mlの汗をかくといわれていて、起きたばかりの体は水分不足の状態です。
コーヒーには利尿作用があるので、朝いきなりコーヒーを飲んでしまうと、不足している水分をさらに排出することになってしまうわけですね。
そして、寝る前のコーヒーもよくありません。
コーヒーに含まれるカフェインは脳を覚醒してしまうので、眠れなくなったり、眠れても眠りが浅くなったりします。
できれば、就寝4時間前のコーヒーは控えることをおすすめします。
緑茶とコーヒーを混ぜる飲み方もおすすめ
緑茶も体にいい飲み物ですよね。
そこで、緑茶とコーヒーを混ぜて飲むのもおすすめです。
作り方は簡単で緑茶とコーヒーを混ぜるだけ。
混ぜる割合は1:1です。
たとえばマグカップに緑茶を半分ほど入れ、そこへブラックコーヒーを同量入れれば完成です。
緑茶とコーヒーに含まれるカフェイン、コーヒーのクロロゲン酸、緑茶のカテキンが合わさって、さまざまな健康効果を享受することができます。
もう一度復習になりますが、カフェインとクロロゲン酸には以下のような効果がありました。
カフェインの効果
眠気を覚ます
痛みを和らげる
疲労感を軽減する
脂肪を燃焼する
クロロゲン酸の効果
血糖値が上がるのを穏やかにする
血圧を正常に近づける
脂肪や糖の吸収を穏やかにする
そして、緑茶に含まれるカテキンはポリフェノールの一種で、以下のような働きがあります。
カテキンの効果
LDLコレステロールの吸収を穏やかにする
糖の吸収を穏やかにする
脂肪を燃焼する
カテキンにも嬉しい効果が多いですね。
緑茶とコーヒーのいいとこ取りができます。
緑茶と混ぜることでコーヒーの苦味や酸味が緩和されるので、ブラックコーヒーが苦手な人にもおすすめの飲み方です。
まとめ
コーヒーは食後30分以内に飲むのがおすすめです。
その他のベターなタイミングとしては、運動30分前、入浴30分前もダイエット効果が高まります。
食後に飲めない場合は、運動30分前、入浴30分前も選択肢に入れてみましょう。
いずれにしても、コーヒーは飲むだけで急激に痩せるというものではないので、毎日の食事、適度な運動が大切になってきます。