パソコンを使っていて、動作がもっさりして重くなる症状に悩んでいませんか?
今回の記事では、メモリの使用量を減らし、パソコンを快適に保つ方法として、
- アプリケーションを終了する
- スタートアッププログラムを減らす
- 最大メモリを設定している場合は解除する
- メモリ診断ツールでチェックする
の4つの方法についてレクチャーしています。
もくじ
アプリケーションを終了する
アプリケーション(プログラムやアプリのこと)をたくさん常駐させていると、それだけメモリを使ってしまいます。
単純ですが、同時に起動するアプリケーションの数を減らすことで、メモリ使用量を抑えることができます。
まずは、現在のメモリ使用量がどのくらいなのか確認してみましょう。
以下のいずれかの方法でタスクマネージャーを起動します。
タスクマネージャーの起動方法4つ
- キーボードのCtrl+Alt+Delキー同時押し ⇒ タスクマネージャーをクリック
- タスクバーの何もないところでマウス右クリック ⇒ タスクマネージャーをクリック
- タスクバー左にあるフォームに『taskmgr』と入力してEnterキー
- タスクバー左のWindowsマークでマウス右クリック ⇒ ファイル名を指定して実行 ⇒『taskmgr』と入力 ⇒ OKをクリック
パフォーマンスタブをクリックします。
赤枠のメモリをクリックすると、メモリの使用量を確認できます。
ある程度の空きがあれば問題ないですが、きつきつな場合は使用していないアプリケーションを落とすようにしましょう。
最初の画面に戻ります(プロセスタブをクリック)。
赤枠のメモリをクリックして、メモリ使用量の多い順に並べ替えます。
使用量の多いアプリケーションがわかるので、この中から、使っていないアプリケーションを終了していきましょう。
スタートアッププログラムを減らす
スタートアッププログラムとは、パソコンの電源を入れてWindowsを起動した時に、同時に立ち上がるプログラムのことです。
メモリを消費するため、不必要なプログラムが起動しているようであれば、無効にすることでメモリの消費を抑えることができます。
タスクマネージャーを立ちあげて、スタートアップタブをクリックします。
『スタートアップへの負荷』という項目があるので、この中から『高』になっているものを探し、無効にしても問題ないものを探してみましょう。
今回は、Wondershare Studioというプログラムを無効にしてみます。
無効にしたいプログラムを選んで、『無効にする』をクリックします。
すると、状態の項目が無効になりました。
使っていないアプリは削除してもOK
見覚えのないアプリや全く使っていないアプリは、削除してしまうのも一つの方法です。
PC画面左下のWindowsマークをクリックし、『設定』をクリックします。
『アプリ』をクリックします。
アプリがズラリと表示されるので、削除したいプログラムを選択し、『アンインストール』をクリックします。
確認のダイアログが出るので、『アンインストール』をクリックします。
画面が切り替わって確認画面が出るので、『はい』をクリックしましょう。
さらに英語のダイアログが出ますが、構わず『はい』をクリックします。
『OK』をクリックしてアンインストール完了です。
必要なプログラムを削除してしまうと、パソコンに影響を及ぼす可能性があるので注意です。
よくわからない場合は、何もしないでおくのが無難です。
最大メモリを設定している場合は解除する
ケースによっては、パソコンで最大メモリを設定している場合があります。
最大メモリを設定すると、入力した数値までしかメモリを使わないということになるので、もしも搭載しているメモリより少ない数値を設定している場合は、解除することをおすすめします。
PC画面左下の検索フォームに『msconfig』と入力してEnterキー。
(または、画面左下のWindowsマークでマウス右クリック ⇒ ファイル名を指定して実行 ⇒ 『msconfig』と入力)
システム構成ウインドウが立ち上がるので、ブートタブをクリックします。
『詳細オプション』をクリックします。
何も設定していなければ、最大メモリのところにチェックは入っていません。
もしも数値が入力されている場合は、パソコンに搭載されているメモリを確認し、現在の数値を見比べてみましょう。
搭載メモリが4Gの場合は4096、8Gの場合は8192です。
最大数値を入力するか、チェックボックスのチェックを外しましょう。
なお、チェックを入れて数値を0にしてしまうと、パソコンが起動しなくなってしまうので注意してください。
メモリ診断ツールでチェックする
Windows10には、メモリそのものに問題がないかチェックする機能があります。
メモリそのものに何らかのエラーが発生している場合は、これで解決することがあります。
パソコン画面左下の検索フォームに『mdsched』と入力してEnterキーを押します。
(または、画面左下のWindowsマークでマウス右クリック ⇒ ファイル名を指定して実行 ⇒ 『mdsched』と入力)
ダイアログが表示されるので、『今すぐ再起動して問題の有無を確認する』をクリックします。
パソコンが再起動されます。
このような感じでチェックされていきます。
終わるまでには少し時間がかかるので(5~10分ほど)、余裕のある時に試してみましょう。
メモリ診断の結果は、再起動後、画面右下辺りに表示されますが、すぐに消えてしまいます。
見逃した場合は、以下の方法で確認できます。
Windowsマークをマウス右クリック ⇒『イベントビューアー』
『Windowsログ』をクリック、次に『システム』をダブルクリックします。
ソースの項目に注目し、
『MemoryDiagnostics-Results』を探します。
クリックすると、下の全般というところに、検査結果が表示されています。
何も問題なければ、“Windowsメモリ診断によりコンピューターのメモリがテストされましたが、エラーは検出されませんでした”というメッセージがあります。
メモリ診断により、何らかの問題が解決し、メモリの使用率が改善されるケースもあります。
Androidスマホのメモリ節約術
これまではパソコンのメモリ使用率を下げる方法を紹介しましたが、Androidスマホに関しても簡単に紹介しますね。
スマホに関しても、まずは
バックグラウンドで動作しているアプリを終了する
ことでメモリ使用量を減らすことができます。
ネットサーフィンやゲームをしていると、あっという間に複数のアプリを立ちあげた状態になりますが、そうするとすぐにメモリはいっぱいになります。
使わないアプリは終了することで、メモリ使用率を下げることができます。
また、どのアプリのメモリ使用量が多いかは、スマホの設定画面から『システム』⇒『開発者向けオプション』で確認できます。
細かい項目に関しては、機種によって異なるので、お手元のスマホを確認してみましょう。
たとえば、こんな感じでメモリ使用量を確認できます。
この中で、今は使っていないアプリがあれば、削除した方がメモリ容量を少しでも空けることができます。
なお、スマホの動作が重いという場合は、メモリ容量の他にも、CPUの性能も大きく関係します。
古いスマホだと、どうしてもCPUも古くなってしまうので、結果として動作がもっさりしてしまうんですね。
なお、『開発者向けオプション』が見つからない場合は、『システム』の『デバイス情報』にある『ビルド番号』というのを探してください。
このビルド番号を7回タップすると開発者向けオプションが表示されます。
まとめ
メモリの使用量を減らす対策として、以下の方法を紹介しました。
メモリの使用量を減らす方法
- 使わないアプリケーションを終了する
- スタートアッププログラムを減らす
- 最大メモリを設定している場合は解除する
- メモリ診断ツールでチェックする
問題が解決しない場合、最終的にはメモリを増設するのが得策といえそうです。
Windows10パソコンの場合、8GBか16GBのメモリ搭載が推奨されているので、4G以下の場合は増設を検討してもいいかもしれませんね。
スマホの場合も、今は性能が上がっているので4GB欲しいところです。